徒然なるままに

好きなことを、好きなように。願わくば、同じ思いを持ったあなたに届きますように。

ロード・エルメロイⅡ世が推しになるまで

 「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」の作者三田誠先生が第四次聖杯戦争を経たウェイバーの物語を書くに至った想いをツイートしていらっしゃったので、とめどなく想いが溢れ、Ⅱ世を知るまでの流れを自分自身の整理のために記そうと思う。

  思えば、出会い方としては特殊な部類に入るのかもしれない。

 私の大好きな漫画家で「シギサワカヤ」という作家さんがいる。
 それまで何事に対しても「こうでなければいけない」という白黒思考に縛られていた自分が、シギサワカヤ作品を読んで、「必ずしもそうでなくてもいい」と思えるようになった。
 それは当時の自分にとってはとても大きな衝撃で、彼女の作品には「世の中にはしがらみが多くて、どうしようもなく生きづらいけれど、それでも人は恋に落ちることを避けられないし、あがいてあがいて、自分なりの幸せを手に入れてやる。」という共通するテーマを感じている。
 「世間の目なんか知ったことか、他の誰でもない私の人生だ!」と、キャラに励まされる。

 そんな彼女のことが知りたくて、ツイッターを始めた。
 

 TL上に上がるFGOの文字、ガチャの結果、孔明という存在について。興味がわいて、wikiで調べてみた。
 そこに、ウェイバーベルベット、ロード・エルメロイⅡ世に関する名言がいくつか抜粋されていた。
 朝出勤前にそれに目を通し、泣いた。
 涙が止まらなかった。
 「人が人に惹かれる」とは、「どうしようもないほど人生を左右する出会い」とはこういうものかと思った。
 そして、Fate/Zeroに出会う。
 最初は確かいずれかのサブスク動画サービスだったように記憶している。
 ウェイバーとライダーが織りなす冒険譚。自尊心を満たすために参加した聖杯戦争で、現実の過酷さ、己の未熟さを知り、絆と夢に生きる王に魅せられ、王の臣下たらんとして生きることを選択したウェイバーの姿にますますのめり込んだ。
 その後、2017年にBlu-ray Box Standard Editionが発売され、英語音声・英語字幕が特典として付くという。CMで流れた言峰綺礼の “ Is this my wish?” の一言に打ちのめされ、即注文した。以降、暇があれば音声だけでも繰り返し流して、世界観に浸っている。
 

 アニメはたくさん見てきた。好きな作品もたくさんある。
 けれど、これほど繰り返し見返した作品はなかった。
 これが「推し」というものなのだと実感した。

 

 その後FGO孔明と征服王、英雄王を迎え「最果ての海」で叶わなかった「アイオニオンヘタイロイ armed with ゲートオブバビロン」を再現してみたり、原作小説「Fate/Zero」「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」をまとめ買いしたりした。
 ただし、思いが強すぎて、「ちゃんと読み込んでからでなければ!」と変なファン意識が邪魔して、なかなか読み進められてはいない。
 その間に、アニメ「Fate/UBW」「Fate/Apocrypha」などのⅡ世登場シーンに興奮し、アニメ・漫画版「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」を見て過ごしていた。
 
 このブログの過去の投稿は、いつも聞いている音声をシャドーイングしたいというファン心理から文字起こししたもので、実際の英語音声と字幕とはどうしても情報量が異なるため、不足部分を聞き取りにより補足してある。間違いも多々あると思うが、同じようにあのシーンに声を重ねたいと思う奇特な同士に楽しんでもらえていればこの上ない幸せである。

 

 感情に任せて書きなぐってしまったが、ブログとはこういうものなのかもしれない。

 ツイッター上では、推しに対する愛が溢れている。
 私はそれを見るのがとても幸せで、いつも元気をもらっている。

 これから、少しずつ小説の感想を書いていこうと思う。
 誰かの心に何か一つでも響けばそれが何よりも嬉しい。